不和リン
ふわり ふわり 空を見上げて
ふわり ふわり 雲をあおいで
ひとり 彷徨う
わたしの秘密を教えてあげましょう
あそこから見つめの 駅降りれば
聞こえるでしょう 合鍵の音が
あなたの秘密を ばらしてあげましょう
仮面の下は恐ろしい顔
みんなにも見せてあげて
ふわり ふわり 心地良い眠りに誘われて
ふわり ふわり 羽根を集めて
ゆめを彷徨う
ココロノセカイ
扉をあけると
果実の香りがするの
たくさんの愛を含んで
迎えてくれる
こんな世界が夢なんて
つらく寂しい時だけ
飛んでゆける
淡い光と溢れる笑顔
涙も忘れる癒しの場所
お花畑かき分け進んでゆくと
恵みの水の音が
聞こえてくるの
思わず笑みがこぼれてゆく
滝をくぐると長い耳の兎が
今日もまた素敵な歌をうたってる
ポシェットのおうた
頬を撫でる哀愁の風が
胸の奥に
いたずらをして
忘れていたあなたの安らぎを
じわじわと思い出させる
ポシェットの中には
いつかのあなたが
いつかのまま
残されていたのです
重たい睫毛
あといくつ戻れば あの頃のぼくらに出会えるのかな
ぼくらは嘘で庇い合い 許し合い
素直ないのちから 逃げ惑っていたのかもしれない
人は誰かをナイフで突き刺しながら歩んでゆく
それがいのちのさだめ
目を開けてみなさい
水浸しな重たい暖毛を
少しずつ開いて
あといくつ戻ればあの頃のぼくらに出会えるのかな
路標
幸せかみしめて
また一つ瞬きを
瞼の裏側に
焼き付いた思い出を
そっと開けて
掌に並べてみて
あなたに降り注ぐ
朝日になって
日の出とともに願
あなたの未来を
悲しみ拾い集めて
また一つ瞬きを
丸めて固めれば
あふれりだす光を
そっと転がした
足元を照らしてみて
あなたを包み込むわ
小さな仮で
道しるべの歌を歌う
美香氏のウイ
光蜥蜴
ネオンの綺麗な夜の街愛の杯交わそうよ
今宵の獲物が引っかかったよ光蜥蜴は熱くなる
愛と悪の狭間に落っこちて抜け出せないでしょう
眩しい暗い眩しいcry
真っ白な天使を汚しちゃったの
悪気はないけど ごめんなさい ごめんなさい
お迎えの灰色の朝靄
汚い者たちは 隠れ場所を無くして
曝け出されるの 僕も僕も
遠いあこがれ
My dream
My love
あなたがそばにいると
風の色さえ 変わってしまう
水は輝き 光とあそぶ
時をあの空へ 溶かしてしまえ
Your dream
Your love
あなたが 微笑む時
うるんだ瞳の かげりは消える
熱い思いに 胸を焦がして
やがて旅立つ 希望への道
流れる雲に 森を映して
鳥は大空へ 自由に翔ぶよ
腸髪のサーカス
霊碑 霊碑
何処へゆくの 貴方は
私を措いて どこまで
霊碑 霊碑
埃臭いマグカップは
暖かなコーヒーも要らないと言うように
静かにそこを動かない
空缶に刺さる煙草たちはもう随分干からびて
バスタブにはりついたまま
静かにそこを動かない
鋭敏だと言ったでしょう
勘繰りが酷いのです
やはり貴方もあの子も
人間らしいひとでしたか
人でしたか
喉の奥にはりついた冷たく苦い魂は
腹の底に沈んで行き
静かにそこを動かない
震える手脚 孤独に負けて
倒れた床は剣山のよう
凍える心臓 悪事に克てず
静かにそこから動き出す
霊碑 霊碑
何処へゆくの 貴方は
私を措いて どこまで
霊碑 霊碑
触れたラックは鈍い音
握ったそれは錆びたにおい
お得意の アンテナで
大好きな貴方を追跡
追跡 追跡
流れ出した紅により己の魂浄化
あの子へ贈る私のサーカス
静かにそこを動かない
少女と檻
少女は檻を飛び越え
自由になる
自由に 自由になる
羽をむしられたら
走ればいいさ
灰色の日
網戸の隅の小さな 蜘蛛の巣にタメ息が
絡まって 動けなくなって
息絶える巻き環に こちらを見た
降り注ぐ雫に 負けないで
あなたに届けば いいのに
部屋の隅の大きな 塊と現が
相まって 動きだす
舞い上がる風に 絶えず過ぎて
垂れ下がるロープに 頼らないで
あなたが歩けば いいのに
灰色の日の出來音
パッチワーク
窓の向こう逃がす
あなたを読みふける
ただ一度でもいい
のどに詰まった恋を
飲み込むためには
あなたの力が必要
育てた心を
町は組み
窓のあなたに そっと飾るの
時の欠片を集めて
あなたを読みふける
ただ一度でもいい
熱く時だ私を 冷ますためには
あなたの力が必要
育てた心を
町は組み
明日のあなたに そっと着せるの
育てた心を
町は組み
窓のあなたに そっと飾るの
レースのむこう
レースのむこうに 佇む あなたの声
いつしかみどりの 上で 花咲かせるよ
紡いだまばたきを 温めたら
リボンの靴鳴らして あなたを愛でに行くわ
時には霖雨も 虹を 架けたがらず
毛布に包まる 孤独の 髪も絡まる
繋いだ指先を 震わせたら
レースのむこうには 野原に迎えるひとが
つよくなる
私の体を追う大きな
作品と手足を絡ませて走る
その時を逃したくないので
マヌカハニーとプロポリスで
つよくなる
同等の間を潜り抜けて
あなたと一緒に
どこまでも走って行きたい
巨大な痛みと怖い悪魔が
やって来たなら握手をしてみよう
仲良しになりたくなったので
アーモンドと小魚で
つよくなる
ストライプに沿って滑り抜ける
あなたと一緒に
どこまでも走って行きたい
おもいでカフェ
ふわっと光る 白熱灯に
パフェのうえの アイスが溶ける
窓側ソファは 壁際メニュー
コーヒーとの少ない 昼下がり
柔らかなボサノバに
しょっぱい涙が誘われて
温かなお日様が励ますように
強く光る
思い出カフェで ひとりカフェ
あなたの影は どこかしら
またもし来たら 頼みましょう
あまいデザートは お好きでしょう
日時計
まわる
まわるまわる日時計の
まわるまわる日時計のかげ
雲をひらく 木の葉まわる
風のちから 影のちから
ゆっくりと目覚めるあの人の
そっくりの真っ黒なあの人のかげ
追いかける 呼びとめる
無念の地から たったひとりを
まわるまわる日時計の
まわるまわる日時計のかげ
遠い遠い遠い糸 手繰り寄せてからまるの
あなたの針で刺して
てりつける世界からわたしを守って
愛の枇杷 ふたりを頬張る
時の色 あざやかな
秘密の露 ふたりを飲み干す
熱の色 あざやかな
あざやかな赤
麦藁のはためくアトリの歌
静かな午後 あざやかな
あざやかな
劈く鉄の笑い 鼓動を連れ去って
針の下在るのは 鉛のわたし
きっと帰って
まわるまわる日時計の
まわるまわる日時計の
繙く風
世の中を繙く風
私の肺を洗ってゆく
行き違うお願い
私の心を揺らしてゆく
頼みを聴いて
駆け足で
過ぎてゆく今に
睡眠薬を
イソフラ区ボンソワール物語
searching for lyrics
火のこ
still searching for lyrics
IMPERIAL SMOKE TOWN
ベンガラ色の岩石
夢うつつな あずき色の空
誰かが歩いたあと
嵐のあと
地球が青白く光ってみえる
相変わらずの太陽は
ここでもまだひかりつづけてる
大気を覆う粉塵は
いつの日にか 燃えた
お金のよう. 懐かしい
明星よ どう思うかい
風呂敷のお金は底をついて
流星を数えるのも飽きて
腐れない身体は返したい
遺す星は永遠の彼方だ
かなしいゆめをみたら
かなしいゆめをみたら
たいせつなひとに
なぐさめてもらおう
しとしと
あめとなった ものたちに
そっと とけて ながそう
かなしいゆめはいつでも
なくしたくないものを
おしえてくれる
私の盗人
枯れゆく葉を打つ雨粒は
強まったり 弱まったり
人の距離をはかるように
午前のはじまりの藍色を奏でる
並んだ足音に 懐かしい真夏の二人を
眺めては短く儚い恋を抱きしめる 私の盗人
この部屋とあなたを染み込ませた
身体一つ持って 歩いてゆく
月明かりや草花たちに尋ねてしまう
果てない道の行く先々を
あなたの香りと引き換えに
あなたのかざり
開かれた今日の一ページに
あなたを見つけたら
落ち葉を一つ挟みましょう
枯れた反応 葉脈に
あなたの香るもじが
流れていくのを感じながら
鮮明な視界の中に
あなたを見つけたら
めがねをそっとはずしましょう
微塵だ世界の濁流に
私とあなたが
混ざり合うのを感じながら
溢れてる私の言葉に
されるがままのあなたのかざり
口で行く世の中でさえ
今はまだ あなたのかざり
Hm hm hm, hm hm hm hm, hm
Hm hm hm, hm hm hm hm, hm
3びきのくま
果てない宇宙で
今日も夢を見た
星も瞬たかぬ
黒い闇の中で
風に揺れている
葦の茂る原
波の打ちよせる
砂丘に降る雪を
待つ人の呼ぶ声は
幾千の時を越え
届くだろう
ただ ひたすらなその思い
孤独な闇をいつか
照らすだろう
すべては流砂の
中に消えてゆく
眩い命の
光跡を残して
果てない宇宙で
生まれた奇蹟は
泡のひとカケラ
深く藍い海の
奇跡はいつでも
失うものは さよならの代わりに
あなたの好きな 世界を連れてくる
そうだとしたら 素敵な事でしょう
奇跡はいつでも 誰にだって
微笑んでいるわ
大事なものは あなたの前で
何を映して 何を隠すの
答えはそっと瞳の奥に
目覚めのひと息を 自由に浸して
思うままに 駆け出すといい
光にあふれた 世界をここに
ひかりのふるさと
ひとつのぼくら
あちらこちらに
ちらばって またたいて
きらめいて おどろいて
おもいだして
じゅんばんにまた
ふるさとへむかい
たびだつぼくらそう
ひかりのふるさとへ
きらきら きらきら
ひかって ひとつに
Mars 2027
ベンガラ色の岩石
夢うつつな あずき色の空
誰かが歩いたあと
嵐のあと
地球が青白く光ってみえる
相変わらずの太陽は
ここでもまだひかりつづけてる
大気を覆う粉塵は
いつの日にか 燃えた
お金のよう 懐かしい
明星よ どう思うかい
風呂敷のお米は底をついて
流星を数えるのも飽きて
腐れない身体は返したい
還す星は永遠の彼方だ
STAR FRUITS SURF RIDER
I was walking the streets when I felt a little dizzy
Around my head I saw some stars
Star fruits surf rider
Near me sits a cat who's staring my way
Deep inside that cat's eyes, I see some stars
Star fruits surf rider
I was somewhere near the ocean and I was feeling cold
The stars were amazing and there was no one around
Star fruits surf rider
悲しみのラッキースター
もしかして きみはラッキースター
ねぇ 今までどこにいたの
髪を切り 紅を差せば
小鳥たちも幸せ
この日から きみはラッキースター
雨の中 どこに行こう
靴を履き 傘を差せば
木も街も輝く
これから きみのために歌うよ
ぼくの家に来てくれたら
とてもできないと思ってた
メロディーが生まれそう
悲しみを 運ぶラッキースター
ねぇ あれからどこにいたの
今からでも 明日からでも
星が落ちる時まで 一緒に...
これから きみのために歌うよ
ぼくの家に来てくれたら
とてもできないと思ってた
メロディーが生まれそう
悲しみを 運ぶラッキースター
ねぇ あれからどこにいたの
今からでも 明日からでも
星が落ちる時まで 一緒に...
Smile
Smile though your heart is aching
Smile even though it's breaking
When there are clouds in the sky, you'll get by
If you smile through your fear and sorrow
Smile and maybe tomorrow
You'll see the sun come shining through for you
Light up your face with gladness
Hide every trace of sadness
Although a tear may be ever so near
That's the time you must keep on trying
Smile, what's the use of crying?
You'll find that life is still worthwhile
If you just smile
That's the time you must keep on trying
Smile, what's the use of crying?
You'll find that life is still worthwhile
If you just smile
いきのこり●ぼくら
雨雲の灯りで瞳をつないで
ようやく辿り着いた ここは大きな日本家屋
長いトンネルを抜けるまで 怖かったよね
ほっとして 座り込んだ
ひどく汚れた 足の裏
怪我してるのか 少し痛いけど
どれが僕の血なのか わからないね
大きな山の頂で 貴重な生命
身を寄せ合って あたたかな 温度を抱きしめながら
大きな山の麓には 死者の国
僕らを見上げては 光の玉届けて
ボストンバッグには 3日分の服とあの子の写真
今頃どこかで 泣いてるかもね それとも 笑ってるかもね
新しい亡骸を 峡谷へ落とす
鳥たちがすかさず啄んで 空高く 運んでく
毎日の風景 ずっとつづくね
慣れなきゃ
いきのこりぼくら
i am POD (0%)
あなたの忘れたいもの
ぜんぶ平らげよう
わたしをつれてどこか遠くへ
水の綺麗なところへ
光が墜ちるところへ
つれてって
i am pod あなたの傍で
i'm pod 記憶を食べて
壊れるまで
覚え続けていたいの
あなたの好きなもの
えびぐらたん
ケチャップの色
うみのじかん
ギターの穴に詰めたら
夜が踊るところへ
つれてって
i am pod あなたが電池
i'm pod 暗闇の甘さを
いつも鳴らせるように
i'm pod
あなたの傍で
i'm pod
記憶を食べて
壊れるまで 覚え続けて いたいの
いりぐちでぐち
頼りない足で歩く
いつか来た道を
何度も、何度も
歩く 歩く
通り抜ける風に
何を歌うの
何を教えるの
通り過ぎる息吹に
何を答えるの
何を閉ざすの
いりぐち でぐち
ここから、そこまで
そこから、あっちまで
いりぐち でぐち
長い 短い
狭い 広い
懐かしい
そんな気がする
懐かしい
こんな匂い
…ああ
いりぐち でぐち
私と あなたの
いりぐちでぐち
思い出す
一歩 二歩 三歩
四 五、六 七 八 九
十、十一 十二 十三 十四 十五
いりぐちでぐち
聞こえる息吹
いりぐちでぐち
音、波、 音、波
音、波、 音、波...
いりぐちでぐち
うたのけはい
ひかりよりも明確な朝に
葬られる ぼくら
はばたくハネを つかむ迷いは
うたのしっぽを 裂いて 裂いて
昨日みた虹色の 景色より
いま滴る 温度に 触れて いたいの
夢は透明な ためいきに溶けて
雑踏の中で ひときわ輝く
てさぐり かきわける
うたのけはいを たよりに
機械仕掛乃宇宙
ずっと忘れないで ずっと忘れないよ
不揃いの冷たい石を 並べただけのこの街で
ぼんやりとした太陽は うっすら僕を照らしてる
名も無い事で有名な なんにもできないこの僕は
街の誰からも蔑まれ 1人ぼっちで暮らしていた
朝の光を忘れてしまった人々にしてみれば
空を見上げてばかりいる
僕はまがいものさ
僕は愚か者さ
僕は笑い者さ
僕は除け者さ
暗闇の時が多すぎて
時は暗闇でありすぎて
人々はやがて夜明が来る事も忘れ
不平不満を口にして 夢を語り合わなくなったよ
だけれどもそう君だけは 街中でたった1人きり
決して光を忘れない 僕に笑顔を見せてくれる
ああ愛しの君よ
可愛い笑顔の君よ
僕の心の闇を照らし
あたためてくれた
傍に居てくれるなら
ぎゅっと抱き合えるなら
他に何にもいらない
愛しい君よ 愛しい君よ
君にいいもの見せてあげよう
なんにもできないこの僕が
全てをかけて こしらえた
機械仕掛けの宇宙
誰にも内緒だよ 誰にも内緒だよ
ほの暗い部屋の薄闇の中にほら、ひっそり隠れてる
丈夫な鉄骨と 精巧な歯車と 星を模したオブジェと
誰にも内緒だよ 2人だけの秘密だよ
機械仕掛けの宇宙は回り続ける
ゆっくり 静かに
こんな日がいつまでも続けばいいって思ってた
君がいなくなって 僕は抜け殻になって 泣いてばかりいたよ
宇宙は錆び付いて 星達も夢をなくして うつむいてばかりさ
機械仕掛けの宇宙は回り続ける
回り続ける
ゆっくり 静かに
こんな日がいつまでも続けばいいって思ってた
ずっと忘れないよ ずっと忘れないで
不揃いの冷たい石を
並べただけのこの街で
ぼんやりとした太陽は
うっすら僕を照らしてる
四月の支度
風に吹かれて あなたの髪
忍び込むの
自転車から 切り取る
新しい 景色に くさりをかけるように
腰に添えた あたたかさも
あなたになら 奪われてもいい
静かな町
定食屋の懐かしさよ
あなたの隣で生きている
夢の ように
いずれ揺らぐ危うさも
春の光に 甘く 溶けて ゆく
はるなつあきふゆ
2人待ちわびた春
そよ風をつれて歩こう
見たこともない花には
好きな名前をつけてしまおう
あなたがうまれた夏
木漏れ日の下で話そう
水辺に跳ねる光は
その柔らかな髪に飾ろう
はるなつあきふゆ
めぐりゆく月日を
あとどれくらい
数えられるのかな
これから訪れる
全ての月日は
きっとあなたに
捧げるために
あるのだろう
2人が出逢った秋
長い影を連れて歩こう
黄昏の坂道では
あの頃と同じキスをしよう
ふたたびめぐり来る冬
静けさに耳を澄まそう
つめたい霧の夜には
温もりをわけ合って眠ろう
はるなつあきふゆ
めぐりゆく季節を
あとどれくらい
辿ってゆけるかな
いつか訪れる
最後の瞬きの
その時まで
ずっと 傍に
そばにいて
永遠はさよなら
あなたはそのまま 椅子から立たずに
どこかへ消えるのは このぼくの方
すぐに戻るような 笑顔をのこして
軽やかな足どりで
ぼくはここを出るよ
あなたの涙は見たくない
そして永遠(とわ)に 永遠にさよなら
小雨になったと 教えてあげたい
けれどもそうしたら 出来ない別れ
無理に楽しそうな そぶりを示して
人ごみにまぎれこみ
ぼくは駈けて行くよ
あなたの涙は見たくない
そして永遠に 永遠にさよなら・・・
ゆさぎ
貴方は知っているか
この厚い雲の上には
満天の星空と双子座が
温かい闇を泳いでいること
いつか同じ場所から
堕ちてきたのココロ
うさぎの耳が孤独に触れ
柚子色の泪になった
マホロボシヤ
マホロボシヤ
空に馳せる幻の鳥
マホロボシヤ
羽ばたかぬつばさよ
四方八方 光の塵は
再会を待ついつしかの声
ぷつりぷつり途切れた夢は
見上げた人々の憧れか
幻の答えは同じ
命駆ける しっ尾を引いて
雲海にたゆたう眠りびと
神のこころは砂糖菓子
ザラメを踏んで 足切った
わた飴抱いて母泣いた
こんぺいとうの星が降る
らくがん色の恋をする
マホロボシヤ
わたしをとおくに連れておゆき
見知らぬ 都市へ 墜としておゆき
マホロボシヤ
背中に小さな羽根のひびき
おめでとうの唄
おめでとう あなたが生まれた日
はじめまして たくさんの唄を呼び込んで
どうか健やかな日々を
どうか 夢あふれた日々を
ゆめしぐれ
とりはうみへ さかなはそらへ
おかえりなさいな
むかしむかしの景色たち
なきものぜんぶ ゆめのなか
ひとは影に きせつは光に
歪なせかいで
西陽が地面に染まったら
だれもがみんな ゆめのなか
ゆめはこころへ 時はからだへ
旅しなさいな
しあわせ かなしみ あいまって
虹色みらい あめあがり
うみてんぐ
背中に小さな羽根が生えている
思い出しては忘れ
繰り返し 生きてしまう
雨粒がきらきら光って
チョウチョが透ける
鱗粉のカーテン
記憶の風向きを見ている朝日
現れては消え 漂い
繰り返し 惑わせる
正しさを失いながら
危うさに救われてゆく
気怠い午後に目覚め
影のような人々に話しかける
ね 時間は何処に流れつくのだろう
太陽さん
ひかりの速さで誘い出すいたづらな貴方
どこにいても きっと見つけて さしあげるわ
こころを盗んだ フレアな 笑顔に
このまま 焼き尽くされていたい
夜に怯えて うずくまる 夕暮れの貴方
顔を上げれば 新しい朝に抱かれなさい
見渡せばいちめん 日向葵
貴方の行く先を照らし続けているでしょう
神様のたくらみ
かみさまがしんで
せかいがこおりに つつまれたなら
ぼくたちきっと
ゆめから さめて
たいようをさがすんだろう
てさぐりで
えいえんを無視して
小さな島で
むかしはなしたひみつを
覚えているかい
それは果実よりも
ぼくたちを誘惑したの
おかげで このありさまさ
風がなつかしく
海鳴りは 空気のように
すぐそこまできている
からだがうごいて
すこしたかく飛んで
そこはすでに 空だよ
くらやみのなか
繋いだ手から
なくしてきたもの みえるよ
鬼ヶ島
幻の答えは いつも同じ
鬼ヶ島に授けた赤子
殺しにくる肌艶のよき貴方
神様の遊ぶ ヨーヨーの中で
私たち溺れよう
吊られ叩かれ揺れ
水辺に映る 黄色の目
真ん中に嘘つきの太陽
こぼれたあかり もらいもの
拾っては投げ
波紋がうたう
鬼ヶ島から 轟く声よ
テリフリアメ
殻を破るとそこは
みたことない景色
ことばもいらない いまは
テリフリアメに
抱かれて眩暈
光が影を産み
色解きの風が道をあけ
天使がとおる
透きとおる翅と
乾いた踵
伸びたままの髪で手繰り寄せる
走馬燈 身籠りませ
月の丘
呼ばれた人は たやすく登れてしまう
月の丘 あの子はまだ
わたしたち 幾つも約束をしたまま
嵐の夜に吹く風 頬は濡れて
涙雨 あの子のeyes
永遠に逆らいながら
生きてきたの
空をさいて 輝く影
星に誓い 消えてゆく 微笑みは
丸い月になって 丘に潜んだの
みなしごの雨
星屑のさざ波が
孤児たちを濡らしてく
雪が夜に積もるのと
涙が瞳に落ちるのと
同じ音色がこだまして
人々の祭壇に
テトラポッドの雨が降る
祈る掌に砕け
見上げた空に舞い上がる
ひかり 七色の銃弾
窓の外には もう逢えぬ人
下を向けば 渡り鳥の群れ
誰かの世界
鳴り止まない罵声
白いお城には 似合わない
放たれた炎の矢は
誰に向けて 投げられたの
見渡せば 仮面だらけ
誰一人素顔見せないで
静まるなら 悲しい雨を降らして
取り残された 楽園は
真っ暗闇で 舞踏会
誰にも気づかれないように
誰にも見つからないように
見渡せば 花園
目を閉じたはずなのに
見知らぬ人と 夢を語ってる
消えちゃう前に
この世界を変えたい
どうにか
ちっぽけな手で
消えちゃう前に
この世界を変えたい
どうにか
ちっぽけな魔法で
ちっぽけな魔法で
卯月の朧唄
蝶蝶耳で羽羽たくほど
鱗粉は鼓膜に抱き
唄は朧げになってゆくばかり
卯月の微睡みと
海に溺れやう
水辺の妖精
僕の森の水辺に 妖精が棲んでいた
愛を欲しがる草木に 花の蜜を運んだ
やがて時は過ぎ 咲きみだれては散り
いくつもの迷いが 僕を大人にした
僕が歩き始めたら 悲しみばかりが増えた
やがて時は過ぎ 迷い歩き眠り
いくつもの手のひらが 僕をみちびいてくれた
僕が言葉を覚えたら 誰もが皆傷ついた
水辺の妖精達は どこへ消えてしまったの
僕の森の水辺に 妖精が棲んでいた
妖精の手招き
23℃の冷房から
たくさんの妖精が
でてきて 羽毛のあたりから
滴る汗を ころころ 丸めて もってった
静かに撓む 天井から
たくさんの果実が
墜っこちて ひたいに 沈み込む
夢の続きを 分け合い 景色がにじむ
また逢いましょう わたしの幻
どんな魔法も効かない
煌めきをただ
羊のアンソニー
眠れない夜は 独りぼっちで
あついホットミルクを 冷ましながら飲んでいた
部屋中に悩みごとが散らかって
足の踏み場もない
君はもうきっと 夢んなか
静かな寝息 たててんだろう
膝抱えたまま ベッドに倒れこんで
恋しさで胸が潰れちゃう前に
眠りに逃げ込みたい
好きって言えたら 愛してるって言いたくなって
君の体温を知ったら 全てが欲しくなって
想いは募るまま ぐるぐるまわるよ
携帯のアンテナを数えて
傍にいるつもりでいたけど
句読点がわりな
口づけを交わすくらい
いつもふたり傍にいるべきなんだ
偽れないこの気持ち
傷つけてやっと 気づく優しさがあって
すれ違いの末に わかり合えることがあって
朝を迎えるために 夜が更けてゆくみたいに
眠れない 夜は、、、
海辺の葬列
都会の歌は海に消えた
大きな龍が一飲みした
鳥たちがさかなをとって
その海辺でつぎつぎに人は渇いた
眠りの前に目と目があった
その爪で夢は天井に打ち付けた
小さなおうちの外で
嵐を泳ぐ音がする
たましいを売ったこの町の人は
かつての花の園に揺らいで
風を歌った人は
とりの羽毛にくるまり
とおくへ運ばれた